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ネパール映画「道端の花」 川越で上映

日本で紹介される初の本格的ネパール映画「道端の花」が、2月26日(日)午後1時30分(開場0時45分)より川越市郭町の川越市民会館大ホールで上映されます。
主催は、亜細亜フレンドシップ(川越市、049-234-8070、ホームページhttp://www.anoj.jp)               PDF
入場料は一般2000円、学生1000円

パール映画「道端の花」の上映について サキャ・アノジュ 亜細亜フレンドシップ代表に聞く

―映画の内容はラブストーリーですか
サキャ ラブストーリーだけでもないし、カーストの差別だけでもありません。全部観ないとわからないと思います。

―俳優さんは。
サキャ 主演は、レカ・タバという人気女優です。また、男優のエス・クマールは、本物の歌手で、カーストを廃止すべきだという歌をうたっています。3月に日本に来ます。

―今回、どのような経緯で、この映画を上映することになったのですか。
サキャ 私は前に援助関係のドキュメンタリー映画をやったことがありますが、その時は字幕の入れ方もまずく失敗しました。今回の「道端の花」は技術的にも仕上げが上手で、これなら日本に持っていけるねと思って、版権を買いました。自分で観て、日本人の方にも観てもらって、本当に観る価値のある作品だと思いました。

―先日、東京・渋谷で上映されたそうですが、反応はどうでしたか。
サキャ 初めは誰も来ないだろうなとすごく心細かったですが、4時と7時の上映で人数的には正直多くはありませんでしたが、観ていただいた方々には思った以上の感想をいただいております。
映画が終わってからも皆さんすごく真剣な反応で、「どうでしたか」と聞いたら「切なかった」と言う学生さんもいました。次ぎの日インターネットで「道端の花」を検索したらたくさんの方がホームページやブログに書いてくださった。遠いところでは神戸や新潟から。ネパールが好きな方がたくさんいるんだなと思います。「何だこの映画は」と言われたら、私は裏切り者になるところでした。

―観客は日本人ですか。
サキャ ほとんど日本人です。ネパール人は6人だけでした。

―日本人には特にどのあたりを観てもらいたいですか。
サキャ この映画はもちろん日本人に見せるために作ったものではありません。しかし、映画はその国の鏡だと思いますので、この映画でネパールの社会の現実、ネパールの文化、風景、ネパール人の性格、感情などがわかります。日本人もネパール人はどんな人なのか想定でき、そこから文化交流が発展していくのではないかという心を込めています。
今回、在日ネパール大使館からも感謝状をいただき、10回までの上映には大使館からも挨拶をしてもらうことになりました。これを機会にたくさんの方々にネパールを知っていただけるのではないかと考えています。

―日本ではまだネパールが理解されていないと感じているわけですね。
サキャ 日本の政府、いろいろな団体がネパールのために協力してくれていますが、ネパールに対してあきらめている方もいます。なぜかというと、ネパールの情報がわからない。ネパールという国と、ネパール人の考え方がわからないと何もできないのです。
今、日本には中国や韓国からはたくさんの映画が来ており、映画を観て親密感があります。今はインターネットが発達し、世界のどの国も遠くない時代ですが、意識しないとわかりません。だからこの映画でネパールを知ってもらいたい。そうすればネパールと事業をする方も現れてくるのではないかと思います。

―ネパールの産業は。
サキャ 今までは農業しかなかったのです。農業も伝統的な農業だけです。これからは1つは観光業ですが、他のアジアの国に比べるとネパールは接待が悪いから、心によほど余裕のある方々でないとネパールに親密感を持ってくれないのです。1回行ったらもう行きたくないような印象もあります。今までは、援助をしてもネパールはどうにもならないとあきらめている日本の方もたくさんいらっしゃるんです。

―映画は多く作られているのですか。
サキャ 年に100本ほど制作されています。国民は映画をよく観ますが、最近あまりいなくなりました。でも、昨年あたりから日本に紹介できる映画も出てきました。この映画をきっかけに映画館に行く人が増えています。

―サキャさんは日本語の先生をしていたのですか。
サキャ そうです。ネパールの日本語学校で20年間教えていました。初めて日本に来たのは22歳の時です。その後、日本とネパールを行ったり来たりしています。今はネパール政府の農業研修事業の日本駐在員の仕事をしています。年齢は39歳です。

―いつから川越に。
サキャ 去年の7月からです。昨年11月に社団法人亜細亜フレンドシップを設立し、代表理事をしています。

―映画とはどういう関わりですか。
サキャ 私は映画が好きで、日本の「家なき子」をネパールで上映したことがあります。韓国のドラマ「冬のソナタ」のネパールでの放送権は私が持っています。そうした映画の経験を生かして、今回ネパールの映画を紹介します。品質、内容があるネパール映画の日本での公開は初めてです。

―これからも映画を。
サキャ この映画は、川越の後、3月9日からの大阪アジアン映画祭で2回上映されることになっています。また、フィルムの貸し出しをしますので、自主上映していただければありがたいです。
その後も映画を通じてネパール文化を紹介する活動を続けていきたいです。そのために、亜細亜フレンドシップとしても、面白くない映画を公開して期待を裏切るようなことは避けなければいけません。私はこの作品の内容に確信を持っています。

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