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再開発に対応したまちづくり 板橋区大山「BmFプロジェクト」

再開発事業が進む板橋区大山で、まちづくり団体の「空間活用計画部会・BmFプロジェクト」が主催する「大人のワクワクまち散歩」という催しに参加させていただいた。

 再開発が進む大山駅西地区で交流の場作り

ハッピーロード商店街
高層マンション「クロス大山」

 「BmF」とは、「Big mountain Fusion」の略。大山町会、大山本町会、ハッピーロード大山商店街振興組合など約10団体の有志から成る横断的なプロジェクトチームで、2021年に発足した。大型マンションの建設や再開発が進む大山駅西地区で、広場、公園、道路用地などを使った交流の場を作ることを目的に、これまで再開発事業用地での子どもの絵・写真の展示、縁日、道路用地での地域文化イベント、小学校の校庭での防災イベント「あそぼうさい」などを開いてきた。

未供用道路でプランターによる植栽

 今回のまち散歩は、「みどりのまちづくり」がテーマ。再開発中心部26階建マンション「クロス大山」前の広場は地元に開放され、40種以上の植物が植えられている。

クロス大山前の植栽
クロス大山前の植栽

 クロス大山前の補助第26号線の未供用部は、現在暫定の公共空間となっており、プランターの植栽が置かれ、BmFプロジェクトが中心となって維持管理している。

クロス大山前の未供用道路
プランター植栽

 道路建設が予定されている山中交番跡地には、都から使用許可を得てやはりプロジェクトのメンバー(伝統園藝懇話会)が植栽を管理している。

交番跡地の植栽
交番跡地の植栽

 個人でも、ハッピーロード商店街の花屋のオーナーが路地を入った場所に建つ家にモッコウバラを植え、大山の名物になっている。

緑豊かな家
緑豊かな家(現在はモッコウバラは咲いていない)

 近年の大山は大規模な再開発が進み、外部者の目からは推進派と反対派の対立に関心が向きがちだ。地元では、環境変化に応じて、住みよいまちづくりのため地道でしたたかな取り組みがなされている、という印象を受けた。  (2025年9月)

大山散歩