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繁田家

 入間市に出向く機会があり、繁田(はんだ)家を訪れました。繁田家は江戸時代に代々名主をつとめた家で、明治時代の狭山茶業の発展期に多大な貢献をしました。12代繁田武平満義は、明治9年、日本初の製茶会社で茶の輸出を手がけた「狭山会社」を設立したことで知られます。
満義はまた息子の13代繁田武平翠軒とその兄で霞ヶ関カンツリー倶楽部開設で知られる発智庄平とともに、黒須銀行(埼玉りそな銀行の前身)を設立しました。黒須銀行の相談役に渋沢栄一が就き、渋沢は繁田家を訪れたことがあるといいます。

旧黒須銀行本店

 繁田家には江戸期建築の母屋と長屋門、本家の隣には分家の繁田醤油が建っています。現在は醤油工場は閉鎖され、建物はリノベーションされる計画のようです。黒須銀行の本店だった建物もすぐ近くです。この一帯は江戸時代にタイムスリップしたようなところです。
 本家、醤油会社ともいずれ取材させていただきたいと考えていますが、今回は向いにある狭山茶の繁田園で買い物をし、建物の写真を撮らせていただきました。

渋沢栄一と入間

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