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ワクチン

23日付けの読売新聞1、2面に載った山中伸弥先生のコラム「コロナワクチン」は大変に興味深く、勉強になった。私なりのポイントは、①日本は欧米より緩やかな対策で感染を抑えられてきた。その要因(ファクターX)はわからない。ただ変異型ウイルスにファクターXは力不足である。②ワクチンは予想以上の速度で開発され、予想以上の効果がある。副反応も軽い。変異型にも同様の効果がある。日本の命運はワクチン接種が円滑に進められるかどうかにかかっている。③ファイザー、モデルナのワクチンは、カタリン・カリコ博士が2008年に開発したメッセンジャーRNA技術が元になっている。両社は昨年1月に同技術を適用したワクチン開発に乗り出し、短期間で臨床試験を実施、論文化した。
以上で私にとっては、目の前の展望が開けた感がある。さすが山中先生である。カタリン・カリコ博士はハンガリー出身の米国人(女性)で、当初評価されなかった新理論を粘り強く研究し、完成させた。ひょっとすると世界を救うかもしれない。アメリカの強さである。

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