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レストランの閉店

 うちの事務所の近くのビルの1階に、cafe kannonという小さなフランス料理店があった。「あった」と言うのは、つい最近まで営業していて、店を閉じたのである。
 若い夫婦のやっている感じのいい店であった。うちの新聞にも広告を出していただいたことがある。貧乏をしている私は行く機会がなかったが、知人がうちの広告を見て、誕生会に使ったら、非常においしかったとほめていた。
 おそらく2年足らずであろう。なぜ閉めなければならなかったのか詳しいことは知らない。ただ、ふじみ野地域で飲食業の経営は非常に難しいのは確かだ。開いては閉めるのが常態化している。この背景には、足元の景気、特に消費関連が冷え切っていることがあるが、それとともに、最近は手の込んだ料理を出し値段が高めであるような店は押しなべて不振であることもある。わかりやすい味で、価格が安いことが、とりあえずの集客の条件のようだ。
 また、ふじみ野は、イメージが洗練され、高級住宅街のように思われているが、大半は住宅ローンに追われる、それほどでもない人たちなのである。
 若い二人は、それでも果敢に挑戦したことはえらい。
 うわさにうよると海外に飛んだという。再起を期してもらいたい。

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