近場だが1年ぶりの泊まりがけ旅行をした。行き先は青梅。亀の井ホテル青梅というところに泊まった。ここは元々かんぽの宿青梅だった。2022年に日本郵政からマイステイズ・ホテル・マネジメント(現社名アイコニア・ホスピタリティ)に売却された。同社は米投資ファンドフォートレス・インベストメント・グループの子会社で、かんぽの宿30館の他、宮崎のシーガイア、熱海のニューアカオ、福島・いわきの常磐ハワイアンズなど、不振だった話題の大型施設を買収、再生している。果敢な挑戦である。一体どんな運営をしているのか。それを見てみたいというのが今回の旅行の大きな関心である。


旧かんぽの宿はどこでもそうだろうが、まず立地が素晴らしい。多摩川がUの字に蛇行し真ん中に残された土地のつけ根の高台にあり、周辺は釜の淵公園という公園になっている。部屋からも7階の大浴場からも眺望が雄大だ。しかし立地は元からのこと。この会社の本領は細部にあると感じた。料金はお手頃なので、サービスも過剰でないし、ベッドなど調度品・備品はまったく豪華ではないが、機能的で快適。たとえば、フェイスタオルが堅くて風呂で体を洗うと実に気持ちがよい。そして、何よりも食事。夜も朝も、和の創作料理風で味もよかった。同社を率いる山本俊祐会長は、新聞のインタビューで「食事へのこだわりが強い」と語っている。山本会長は証券マン出身で、過去にホテル経営の経験はなかったという。
