さようならUR

 「さようならUR」という映画を観た。映画と言っても、早川由美子さんという人が1人で制作したドキュメンタリー映画である。
 日野市の高幡台団地の第73号棟という団地が、耐震性が足りないという理由で取り壊されることになったが、それに反対して退去を拒否している住民たちとURとのやりとりを追っている。
 URとは、独立行政法人都市再生機構のことで、弊紙も創刊準備号の「団地の建て替え」という記事で取り上げており、興味深かった。
 このような映画はえてして弱い立場の住民の戦い応援するというパターンになりがちで、この映画にもそのような要素があるのだが、それだけでなくUR側にも取材を試み、またURのあり方を検討している政府の委員会メンバーである大学教授の意見も紹介するなど、多角的な目線があり、好感がもてる。
 それとともに、感心したのは、若い女性がビデオカメラ1つで1人で作ってしまったことである。URの取材拒否に業を煮やして、UR理事長の出勤時に何日も張り込んで突撃インタビューを成功させてしまう。
 その記者魂もすざまじいが、現代においては個人でもその気になれば大手マスコミでも難しいような報道や制作が可能になるということを示してくれる。

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