日本財団の「就労支援フォーラムNIPPON2025」の催しに参加した。このフォーラムは、東京ビッグサイトを会場に、2014年から毎年12月の2日間開催しており、今年は12回目で、「みんなが超える”THE BEST”障害者総合支援法20年/光と影」をテーマに掲げている。


会場は1000人以上収容だが満席、別室で聴講する人もいた。参加費8000円にも関わらず、全国から関係者が集まる。一つは、厚生労働省幹部から最新の政策の動きを聞けることもあるが、それとともに、課題に鋭く切り込む話の内容が非常に啓発的なことがあるのではないか。厚労省OBの村木厚子さん、小野寺徳子さんの話も興味深かったが、一番刺激的だったのは「不正はなぜ蔓延るのか ~指定と指導のあり方を含め~」と題したパネルディスカッション。本フォーラムでも以前から追求してきた、いわゆる「悪しきA型」、「代行ビジネス」などの問題と行政のあり方について、忖度のない刺激的な議論が展開された。パネラーの市川亨(共同通信社データ・調査報道部編集委員)、平松修(名古屋市健康福祉局元局長)、関原深(株式会社インサイト代表取締役)、進行役の竹村利道(日本財団公益事業部シニアオフィサー)各氏はサムライである。

フォーラムのもう一つの魅力は、就労支援施設など現場の生の声が聞けることだが、残念ながら2日目は参加できなかった。1日だけだったが、問題について、認識を深めるとともに、行政を含め関係者が真摯に取り組んでいることが理解でき有意義な機会でした。
