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国道254号和光富士見バイパス 富士見・志木間 来年春にも開通へ

国道254号の混雑緩和を目的とした国道254号バイパスは、川越富士見間は40年前に開通、和光富士見バイパスについても和光朝霞間は平成22年に供用開始した(眺望のよい朝霞大橋も含む)が、残りの区間は工事が遅れていた。その後用地買収も進み、富士見市の国道463号(浦和所沢バイパス)陸橋から志木市の県道さいたま東村山線(秋が瀬橋に至る志木街道)まで約1.4㌔の区間については、来年令和5年春の開通を目指して工事が進んでいる。整備にあたる埼玉県朝霞県土整備事務所国道254号バイパス整備担当の本間昌幸部長にご説明いただいた。

混雑緩和と災害復旧用道路確保が目的

―そもそも国道254号バイパスはどうして計画されたのですか。

本間 国道254号は東京・文京区から長野県の松本市までつながる広域幹線国道ですが、管内の現道は慢性的に渋滞しています。現道の国道254号と並行して走り和光市と川越市を結ぶ254号バイパスは、これを解消するのが一つの目的です。また埼玉県西部には関越自動車道、国道254号以外に広域幹線道路が少なく、災害時の物資輸送や復旧・復興のための道路が十分でない。それを補完するためにも254バイパスが必要でした。

国道254バイパス位置図(朝霞県土整備事務所作成パンフレットより)

―254号バイパス整備は埼玉県が行っているのですか。

本間 国道には国が管理する国道と県が管理する国道があり、埼玉県内の国道254号は県が管理しています。

川越富士見間は先行開通、現在は和光富士見間6.9㌔の和光富士見バイパスを整備

―富士見川越間は川越富士見有料道路が昭和56年に完成しています(平成21年8月に無料化)。現在整備しているのは富士見市より南の和光富士見バイパスですね。

本間 和光富士見バイパスは、国道298号(外環=外郭環状道路)から富士見市の国道463号(浦和所沢バイパス)との交差点まで、和光市、朝霞市、志木市、富士見市にまたがる6.9㌔のバイパスです。

和光富士見バイパス(朝霞県土整備事務所作成パンフレット)

平成22年に県道朝霞蕨線まで第1期整備区間2.6㌔を先行して整備

―和光富士見バイパスはどこまで整備が進んでいるのですか。

本間 昭和50年代に朝霞、志木、和光市が都市計画決定し、59年度から事業が始まりました。バイパス延長が約6.9㌔と長いことから、整備区間を2つに分けて整備を進めています。まず外環道から県道朝霞蕨線までの延長約2.6㌔を第1期整備区間とし、平成4年に外環道が開通したのに合わせて和光北インターから600mを暫定2車線で供用開始しました。さらに、平成22年に県道朝霞蕨線まで開通、令和2年3月に全線4車線化が完了しています。

第1期整備区間にある朝霞大橋

―残りの区間の整備はどうなっていますか。

本間 和光富士見バイパスは6.9㌔のうち外環から県道朝霞蕨線まで2.6㌔を第1期整備区間として供用したので、今は残っている4.3㌔を第2期整備区間として整備を進めています。

第2期整備区間のうち富士見市の国道463号線(浦所バイパス)から県道さいたま東村山線(秋が瀬橋に至る志木街道)まで1.4㌔は来春にも供用

―進捗状況はどうですか。

本間 現在は富士見市の方から整備を進めています。富士見市の国道463号線(浦所バイパス)から県道さいたま東村山線(秋が瀬橋に至る志木街道)まで1.4㌔については用地取得も終了。国道463号をまたぐ陸橋も平成28年から工事に着手しました。この1.4㌔について部分供用させるために集中的に工事を進めているところです。

建設中の国道463号線をまたぐ陸橋

建設中のバイパス(志木市袋橋通り近くから富士見市方面を望む)

―供用開始はいつごろ。

本間 来年春を目指ししています。

工事中のバイパス(志木街道から)

一部未買収の用地が残る

―志木街道から朝霞蕨線までがまだ残っているということですね。

本間 残っている区間が約2.9㌔あります。工事はまだですが、現在は設計を進めるなどしています。

―用地買収が済んでいないということですか。

本間 大部分の土地はご提供いただいていますが、まだ一部未買収のところがあります。

―買収はどのくらい済んだのですか。

本間 用地取得率は、全体で97%。第2期整備区間で95%となっています。

―まだ用地買収が残っている理由は何でしょうか。

本間 理由は地権者それぞれの事情がありますので様々です。

―過去に志木市内で大きな反対があったと聞いていますが、現在の状況はどうですか。

本間 和光富士見バイパスの志木市区間は朝霞市や富士見市区間と異なり住宅地を縦断する計画となっています。このため、生活環境の悪化やバイパスによる地域分断などの理由から反対がありました。現在は工事着手の前に説明会を行い丁寧に工事内容説明させていただいた後に工事を行っています。

平面4車線で決定

―当初の計画では8車線の道路だったのですか。

本間 当初は高架部4車線、地表部4車線の8車線で計画していました。その後、交通量の需要予測や住民アンケートの結果を踏まえて、平成19年度に平面4車線で決定しました。

道路の形状(朝霞県土整備事務所作成パンフレット)

―全線供用開始はいつごろになりそうですか。

本間 出来るだけ早い完成を目指していますが、現時点では未定です。

笹目通りまで延伸の都市計画決定

―外環の和光北ICより先についても整備の計画があるのですか。

本間 和光富士見バイパスの延伸については、県として大きな課題でしたが、令和2年3月に練馬川口線(笹目通り)までの約1.6㌔を都市計画決定をしました

―タイミングは。

本間 和光富士見バイパスが先にできると和光市の住宅地に車の混入が増えることが考えられるため、並行して進める必要があると考えています。

―この道路が全通すれば地域に大きなプラス効果が見込めますね。

本間 現道の国道254号や周辺の県道や市道の混雑緩和、災害時の緊急輸送道路確保、歩行者や自転車の安全通行、沿線開発による地域活性化など、様々な効果が期待できます。(取材令和4年10月)

(本紙は「東上沿線物語」第23号=平成21年5・6月において県朝霞県土整備事務所吉田耕三所長=当時のインタビュー記事「眺望のよい朝霞大橋 国道254バイパス 和光・朝霞の2.6㌔来年3月開通へ」記事を掲載しております)

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