広告

伊佐沼のほとり 石彫作家の制作の拠点「伊佐沼工房」 協同組合川越バンテアンが建設

川越市の伊佐沼ほとりの伊佐沼公園の森の中にたたずむ「伊佐沼工房」。田中毅氏はじめ4名の石彫を中心とする彫刻家のアトリエである。工房周辺及び展示室には作品が展示されており、誰でも鑑賞できる。隣接する卸売業の団地、協同組合川越バンテアン(小谷野和博理事長)が社会貢献事業として工房を建設、NPO法人「伊佐沼工房」(小谷野理事長)が運営する。工房の概要について、川越バンテアンの岸田政明専務理事にお話をうかがうとともに、石彫作家の田中毅さんのインタビューを掲載する。

公園内にある伊佐沼工房の建物
伊佐沼工房

―「伊佐沼工房」をつくった経緯を教えてください。

岸田 川越バンテアン(旧埼玉中央卸商団地、「バンテアン」はフランス語で21の意、小谷野和博理事長)は、現在卸売関係45社が入居しています。40周年を迎えるにあたり、社会貢献事業として彫刻実習体験施設を建設することになり、隣接する伊佐沼公園の使用許可をもらって2010年にオープンしました。

川越バンテアン、伊佐沼、伊佐沼公園航空写真
川越バンテアン、右上が伊佐沼、その手前の緑が伊佐沼公園(バンテアンホームページより)

―運営はNPO法人「伊佐沼工房」ですね。

岸田 うちを中心に川越商工会議所と小江戸川越観光協会に声をかけて作りました。現在会員は50数人、理事長はバンテアンの理事長(現小谷野氏)が兼ねています。 

―工房は作家に貸しているということですか。

岸田 光熱費相当額だけいただき、原則無償でお使いいただいています。

―どういった作家さんがおられますか。

岸田 田中毅さん(石彫)、岩間弘さん(石彫・ブロンズ)、奥野誠さん(石彫)、川村兼章さん(鉄・ブロンズ)、奥野セツ子さん(染色・織物)です。

―工房に行けば作品を見ることができますか。

岸田 常設の展示室がありますし、工房周辺にも作品が置かれてあります。また年1回、「伊佐沼工房展」を開き、工房作家含め10数名が出品されます。昨年は10月に開きました。

伊佐沼工房展示室の展示風景
伊佐沼工房展示室

―彫刻の教室もある。

岸田 石彫体験教室です。以前は子どもも対象でしたが、今は成人だけです。年1回、工房展の後に6日間開きます。4人の工房作家が交替で先生を務める。定員10名で市の広報でも募集します。(取材2023年2月)

彫刻家田中毅さんのインタビューはこちら

タイトルとURLをコピーしました