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小川町に3つのショック

小川町と言えば、武蔵の小京都、緑豊かで和紙など伝統文化を継ぎ最近は有機農業の町としても注目され、移住人口も増えている。ヤオコーやしまむらなど有力企業創業の地としても知られる。そんな小川だが近年、私から見ていて3つの大きな出来事があり、結構な衝撃を受けた。第1は本紙でも紹介したが、昨年9月霜里農場の金子美登さんが亡くなったことだ。金子さんは日本の有機農業の開拓者、リーダーと言ってよい人で小川にとっても最大の功労者だろう。それが74歳の突然の死である。第2は、道のえきおがわまちに併設されている埼玉伝統工芸会館が今年3月で閉まってしまったことである。同会館は、地元に和紙と

小川町の埼玉伝統工芸会館
埼玉伝統工芸会館(休館中)

いう伝統産業があることから、県全域の伝統工芸を紹介陳列し、それ以外にも様々な工芸・芸術関係の展示やイベントを開いてきた。それを小さな町で運営してきた。伝統工芸は全体として長期低落傾向にあり、運営は大変だったと想像される。公式にはリニューアル工事のための休館であり、2024年12月に再オープンの計画とある。ぜひ継承をしてもらいたい。第3は、地元の酒蔵晴雲酒造が2020年に大手外食のゼンショーホールディングスの子会社になったことである。晴雲は、帝松、武蔵鶴とともに、小川に残った酒蔵の一軒で、弊紙も取材させていただいたことがある。故金子美登さんと懇意で、併設する和食店玉井屋では霜里農場の野菜を使っていたと聞いた。ゼンショーとのことを最近知り、先日訪れたら店構えは同じだが、駐車場が広くなっていた。

小川町の酒蔵、晴雲酒造
晴雲酒造
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東上沿線物語
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