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分身ロボットカフェ

今回日本財団による障害者就労支援プロジェクトを取上げ、そのモデル事業の一つである「分身ロボットカフェ」を訪ねた。何年か前に話題になりテレビなどにも登場したから知ってはいたが、実際を見てみたかった。東京・日本橋に常設店がある。銀座線神田駅から歩いたら、折からの猛暑で結構大変でした。大通り交差点角のビルの1階でオフィス風の外観だ。ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者など重度障害者が遠隔で分身ロボット「OriHime」を操作して接客するカフェということで、「寝たきりの、先へ行く」と趣旨が掲示してある。

分身ロボットカフェDAWN
分身ロボットカフェDAWN

店内に入ると、正面に受付・レジがあり2台のロボットが並び、大きい方が「いらっしゃいませ」と話かけてくる。ここで注文できるのかと聞くと、「は~い、私は今札幌からです」とか、可愛い女の子声でしゃべる。こちらが老人でモタモタしていると、後ろから男性の店員が「現金は使えませんがよろしいですか」と。私はキャッシュレスのカードは持たないので、クレジットカードで支払う。店内はかなり広くほぼ満席。ロボットが歩き回っている。空きを見つけて待っていると、「すみません。ここは有料席です」。窓際のカウンターに案内される。調べたら、ロボットがいる席は入場料1800円(飲み物付き)。卓上ロボットと会話できる「OriHIMEダイナー」席(食べ物・飲み物付き)は4400円。決して安くはない。確かにロボットはよくできている。ロボット(障害者)に接客されるのにそれなりの料金を払う。これは革命的である。すばらしい。しかし、客の多くは外国人であった。これはどういうことなのか。先端を理解するのは外国人の方が早いということか。

レジでロボットが接客
DAWN店内
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